【形成外科】
形成外科とはケガや手術、先天的な理由などによって生じた異常や変形、欠損などに対して治療を行う外科系専門領域です。
当院では形成外科一般および乳房疾患を専門とした女性医師である形成外科学会認定専門医が診察を行なっております。お気軽にご相談ください。

外来診療日時:月・火・水 8:30〜12:00
※ご予約の患者さんを優先させていただいております。
※外傷など救急の場合はお電話にてお問合せください。

当院で扱う主な疾患
・切り傷・擦り傷・やけど
・肥厚性瘢痕、醜形瘢痕(目立つ傷あと)
・ほくろ・粉瘤・イボ・シミなど体表面のできもの
・巻き爪・陥入爪
・陥没乳頭(乳頭が凹んでいる)


<ほくろ・粉瘤・イボ・シミ>
肌の表面にできるできものには、母斑(ほくろ)、脂漏性角化症(イボ・シミ)、尋常性疣贅(イボ)、粉瘤などがあります。診察や病理検査によって病名を診断します。
悪いものでないか不安、ひげを剃る時など邪魔になる、徐々に大きくなってきた、増えてきた、整容的に気になる、など日常生活において気になるものです。
切除術(保険診療)、レーザー治療(自費診療)などの治療を行いますが、大きさや場所、腫瘍の状態によって治療法が変わっていきます。ご相談ください。

加齢に伴うシミ・イボに対しての炭酸ガスレーザー治療(自費診療)も行っております。お問合せください。


<陥没乳頭>
陥没乳頭は母乳を出すための管(乳管と言います)が先天的あるいは後天的に短くなり乳頭が柔らかい乳輪に潜ってしまった状態を指します。
男性でも肥満など胸部皮下組織が豊富になると、組織に対しての乳管の長さが不足し陥没乳頭の状態になり得ます。
陥没乳頭は形態だけの問題ではなく、授乳困難や内部で感染を繰り返すなど生活の質を著しく下げうる病態です。
突然陥没してきた場合は乳がんの可能性も考えられるため乳腺外科による診察が必要となります。当院では乳腺外科医との連携も行なっております。
陥没乳頭の状態で感染を起こすと、乳輪下膿瘍という病態になります。月経前にむずむずする場合はすでに軽度の感染が疑われます。
乳管内にカスが溜まり、感染を起こした状態です。感染が悪化し膿が溜まると柔らかいところに出口を探すため、乳管から乳輪に向かってトンネルを作り、乳輪外側に穴を開けて排膿をします。カスが溜まってしまった乳管を責任乳管と呼びます。
乳管内に住み着いた細菌は完全に除去することが難しく、落ち着いても体調不良時や月経周期に伴い感染を繰り返します。
治療としては、感染の症状が強い場合はまずは抗生剤投与および切開排膿を行います。
陥没乳頭が軽度の場合は責任乳管を摘出する手術を行います。
陥没乳頭が高度の場合は陥没乳頭観血的矯正術および責任乳管摘出、乳輪下に続くトンネルの摘出も行います。

陥没乳頭に伴う乳輪下膿瘍は著しく生活の質を下げうる疾患であるにも関わらず、どこでみて貰えば良いかわからなかったという声をよく聞きます。
当院では乳房を専門とする女性形成外科医による診療を行なっております。 お気軽にご相談ください。